オペラやばい。カイロで人生初のオペラ鑑賞!20年越しの夢を叶えた男

おだやんです!

最近ちょくがブログ書いてないじゃないか!と読者からの苦情が聞こえてきそうな今日この頃ですが、実はちょくは1年半前にあげた手作りのアウトドアウエディングの当日レポートを執筆中なんです。

そんな結婚式は近日公開なので、楽しみにしていてください!

さて、カイロでピラミッドに大感動したおだやんとちょく。この日は、とあるおじさんからオペラに招待していたので、優雅なひとときを堪能!その後ダイビングスポットのダハブに移動します。

オペラのthe怪人・堀江さん

日本人宿サファリインがあるフロアには小さなアパートが入っていて、そこには怪しい日本人男性が住んでいる。

彼の名は堀江さん(43歳)、独身。

堀江さんはいつも和服に下駄姿で、頻繁に宿に遊びにやって来くる。というか基本、宿にいる方が多い。

口癖は「オヒョ〜〜」「アラララララ」「(女の子に対し)今日俺と寝る?」など。

いかにも怪しいこのお方は、実はこう見えて、なんとカイロ歌劇場管弦楽団に所属するプロのトランペット奏者。

普段着として和服を来ている理由は、日本人としての誇りを忘れないためだとか。

そんな堀江さんはなぜエジプトのオペラハウスで働いているのかというと、深い訳があった。

部屋にいる時はだいたいエッチなビデオを見るかトランペットの練習をしている

オペラの本場ヨーロッパでトランペット奏者として活躍するという夢を追い、ドイツの音楽大学を卒業した堀江さん。

卒業後にヨーロッパでいろんな楽団のオーディションを受けたものの、不運にも受からなかったという。

しかしこのまま夢を諦めて日本に帰るわけにはいかないと、オペラの歴史が古いエジプトでカイロ歌劇場管弦楽団のオーディションを受け見事合格。そこに所属しながらトランペットの技術をさらに磨き、今でもヨーロッパでの演奏を夢見続けている。

 

ところで皆さん、「アイーダ」ってオペラを知っていますか?多分みんな聞けば分かるくらい有名で、サッカー日本代表の応援ソングの元ネタとしても有名なやつ。

俺は中学校の音楽の授業をきちんと聞いてたから「トランペットと言えばアイーダトランペット」、「アイーダと言えばトランペット」くらいは覚えてたんだけど、それくらいにアイーダの中でのトランペットは主役級に目立つ。

 

堀江さんは、そんなアイーダで伝説を残している。

それは数年前、エジプトが国の威信をかけ、本物のピラミッドの前に大掛かりなステージを作り出し「アイーダ」を上演した際。堀江さんはその最初で最後の伝説の「アイーダ」にて第一トランペット奏者を努めたんだとか!!

古代エジプトを舞台にした「アイーダ」で、さらに本物のピラミッドの前で行われた伝説の上演で、しかもアジア人がその音楽のメインを張る超重要な役を担う。

これがどれだけすごいかと言うと、AKBのセンターがいきなりタンザニア人になったくらい凄いこと。

それが本物のスフィンクスを背景に行われたオペラのこの動画。

これ堀江さんが吹いているのが想像できない。だっていつも下ネタしか言ってないんだもの!

そんな夢を追う堀江さんのエジプト生活も今年で8年目。プロの音楽家と言っても決して華やかな生活ではなく、むしろ貧乏生活を強いられている。

それでも「まだまだこれからだ!」という堀江さんの部屋からはいつもトランペットを練習する音が聞こえてくる。

こういう熱い人を見てると「俺も頑張らなきゃ」と思えてくる。

 

そんな堀江さんからこの日、ある招待があった。

43歳ながら基本的に下ネタしか言わない

「オペラ観に来ない?」

返事に戸惑った。正直オペラなんて、興味が無かったし、自分には高尚すぎると思っていた。

でもピラミッド観光もそうだったけど、実際に足を運んで自分の目で見ると予想をはるかに超える感動が待っていたりする。

だから面倒臭がらずに、この日だけは前向きに「行きます!」と答えた。

この日の公演はイタリアオペラの最高峰を築いたヴェルディの傑作「La Traviata(放題は椿姫)」。この椿姫は世界の歌劇場でもっとも多く上演されているオペラだという。

オペラなんて全くもって縁がなかったけど、新しい世界を覗くのは楽しみだ。

上演は夜だからそれまで時間を潰すことにした。

ダハブ行きバスチケットを入手せよ

さて、オペラまではかなり時間があるから、今夜移動するダハブまでの夜行バスのチケットを買いに行くことに。

さっそく階段を降りようとすると・・・

クゥッ!!お前はッ!

この前俺の昼飯代よりも高いツナを買ってあげた子猫じゃないか!

この破壊力・・・

ああ、可愛すぎてオペラもダハブもどうでも良くなってくる・・・

29歳無職、猫にひれ伏すの図。

15分ほど猫と戯れて街に出る。

エジプトって統一された景観の中に雑多にひしめく商店が不思議な雰囲気を醸し出しているんだけど、そんなエジプトで特に面白いと思ったのが道路の横断。

エジプトではみんな道路を渡る時、横断歩道じゃなく車がビュンビュン走る道路を横切る。インドだって東南アジアだって同じじゃないかと最初は思ったんだけど、全く違う。

車のスピードが全然違う。

人が渡ろうとすると、スピードを落とすどころか、むしろ車が過ぎる前に渡らせまいと加速してくるほど!

インドってそもそも車が混んでてスピードはあまり出てないからそこまで怖くなかったけど、ここは超怖い。

それでも現地人はぶつかりそうなギリギリのところで避けながら、1車線ずつ渡っていく。エジプトでの生活は度胸が付きそうだ・・・

宿から歩いて10分でカイロのバスターミナルへ。

地図でいうとここです。

ダハブまでは「East Delta」という会社がメジャーで、入ってすぐ正面にカウンターがあった。

カイロを深夜11:46発、ダハブには翌朝到着で一人130ポンド(=910円)。安い安い。

ターミナル内にはATMもあった。

これから向かうダハブは、エジプトのシナイ半島にある紅海沿岸の街で、世界でも有名なダイビングスポット。

旅の序盤にタイでダイビングライセンスを取った際、そこでコースディレクターをしている立城さんから「ダハブはいいよ〜」とオススメされていた。だから今回、ダハブ観光はエジプトに来た一番の目的になっていた。

あ〜物価は安いし、猫も沢山いるし、ご飯もそこそこ美味しいし、猫も沢山いるし、ダイビングスポットもあるし、猫も沢山いるし、エジプトは楽しみしかない!

エジプト名物!枝豆コロッケ

バスチケットを手に入れた帰り、宿への道中に美味しいグルメと出会った。

それが混雑しているこの小汚いお店。

ここはエジプトグルメじゃ定番のサンドイッチ屋。

ここではおじさんたちが店頭で何かを揚げていた。

この緑色のペーストはエジプト名物「ターメイヤ」のタネ。

ターメイヤはすりつぶした枝豆が入った枝豆コロッケ。

すごい美味しそうな匂いがしたのでランチに買ってみることに!

エジプトのサンドイッチ屋ではまずレジで会計を終わらせ、そのレシートと引き換えにサンドイッチを作ってもらうシステム。

カウンターが高すぎて、ちょくの手がおじさんに届かない。ちょく、頑張って!

アラビア語が通じず、なぜかラッピングされて渡された。

サンドが2つとサラダが入って、これでなんと4ポンド(=28円)。

安っーー!!!

これはカイロで出会った食べ物の中でも最安かもしれない!サンドイッチ1つ14円って!インド人もびっくりだよこれは!

中身はこんな感じ!ターメイヤはまだ熱々!

一口かじると・・・

うまい!!

 

コロッケってパサパサしてサンドイッチに向かない気がするけど、ターメイヤはしっとりジューシーでピタパンとの相性バツグン!中にトマトを入れるとさらに酸味が合わさってより美味しい!!

ようやくエジプトグルメの本気を見た気がして、なんか旅が楽しくなってきた。

なんせ1つ14円だからね。

次の日から昼ごはんは毎回このピタサンドにしてお金節約して、猫にまたツナ缶買ってあげよう。よし。

本題・人生初のオペラへ

夜、堀江さんからスーツや革靴、シャツと一式お借りして、いざ人生初のオペラへ!

なんか昭和のチンピラ感と小学生って感じ。

オペラの前に、堀江さんイチオシのコシャリ屋「LUX」へ。

メニュー。小さいコシャリは50円ほどと安い。

それにしても俺のスーツ姿が・・・

なんというか、香港のチンピラみたいで、小物感が溢れ出てる。

これがこの店定番の「コシャリLUX」、10ポンド(=70円)。

コシャリは、コメとマカロニ、刻まれたスパゲッティの上に、牛肉、トマト、豆が乗ったエジプトの国民食で、上に2種類のピリ辛ビネガーをかけて食べる。

うーん。やっぱりどこで何度食べても、半分で飽きる・・・

だってそもそもパスタと牛肉って合わないし、そこにご飯が混ざってて、一体どこを目指してるのか分からない味。

別売りのカリカリに揚げた生地をトッピングしたらマシになったけど、もしカイロで友達と「おう!今日晩飯食い行こうぜ!」となっても、コシャリ屋には行かないと思う。

エジプトグルメって、当たりの時はすごい美味しいけど、外れの時は本当に微妙な気がする。肉、モロヘイヤスープ、ターメイヤサンド、生搾りフルーツジュースは最高なんだけどな。

 

さて、地下鉄に乗ってカイロのオペラハウスにやって来た。

エントランスには、きらびやかなドレスやスーツ姿の欧米人が続々と集まっていた。

みんな各国の大使や王族、貴族など上流階級のような人らしく、実際ビシっとしたカッコいいスーツ姿の日本人のお客さんもいた。

中の写真はあまりないんだけど、カイロのオペラハウスの中はこんな風になってます。

Flickr – Cairo Opera House Interior | by marcoryan

舞台のすぐ手前の舞台や普通の客席より2mほど低くなった場所は楽団が演奏する席。オペラが生演奏ってよく考えたらすごいよね。

この窪んだ演奏スペースを覗くと堀江さんの姿が!

「よく来たね」

ここで見る堀江さんには、宿で下ネタを連発している時と違って、43歳の素敵な紳士の雰囲気が漂っていた。

この日上演される「La traviata(椿姫)」は、一言で説明すると、華やかなパリの社交界を舞台に繰り広げられる、高級娼婦ヴィオレッタと青年アルフレードのはかなくも美しい恋の物語。

椿姫は1〜3部構成される合計2時間ちょっとの上演なんだけど、この日は1と3部のみが上演された。オペラが全部上演されないことってごく普通らしい。

 

ここが凄いぞオペラ!!

さて、時間になると管弦楽団の生演奏と共に、オペラがスタートした。

ここで椿姫を長々と説明してもつまらないので、オペラを見て感動したことTOP3をあげることにします!

オペラのここが凄い!第3位

まずは第3位、演者の声量!

椿姫イメージ- La Traviata from Creative Europe Desk UK1160

オペラはセリフを音楽に乗せて歌うんだけど、イメージ通りセリフ5つに1回くらいは

「アアアアアアァァッァァァァァ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜」と語尾を20秒くらい伸ばす。

よくマイク無しであんなに透明で、大きな声を長い時間出せるなあと感心してしまうほど。しかも普通に演技をしながら大音量で発声するから、「人間ってすげえ!」と感動した。

ちなみにオペラはイタリア語で進んでいくんだけど、舞台の両脇に大きなモニターがあってそこに英語字幕が流れてる(超早い)から、映画がわかれば俳優や女優が何を言ってるか分かる。

オペラのここが凄い!第2位

第2位は舞台の仕掛け!

正直、オペラって俳優の声のデカさ一点突破の芸術でしょ?なんてたかをくくっていたんだけど、全然違った。

初めてなので、これが通常のことなのか今回だけの特殊さなのか不明だけど、今回の「椿姫」は大胆にもフラッシュバックから始まった。

それはそれで驚いたんだけど、そのヒロインが過去を回想するシーンの舞台デザインが、天才的だった。

舞台でヒロインが「あぁ、あの男性と過ごした一夜は素敵だったわ・・あぁ恋しい・・」なんて言って始まるんだけど、その後急にそのヒロインのすぐ後ろに透けたカーテンが出現!

間違ってヒロインの顔に姫と書いてしまいましたが娼婦の間違いです(笑)

そしてそのカーテンの後ろでは、ヒロイン(見た目そっくり)と男性が楽しそうにダンスをしている。回想しているヒロインは床に倒れ、上の方を仰ぎ見て男性に思いを馳せている。

誰がどう見ても、言葉がわからなくても「あ、これ回想シーンだ」と分かる舞台デザインに、俺は衝撃を受けた。

これ以外にもシーンの度に瞬時に奥行きや装飾品を変えながら進行する様は見ていて気持ちよかった。

日本で演劇や吉本新喜劇を見たことあるけど、オペラの舞台のダイナミックさは日本のそれとは比べ物にならなかった。

 

オペラのここが凄い!第1位

1位はやっぱり生 演 奏!!

これは本当に感動した。

映画音楽とか現代オーケストラの曲は好きで普段からよく聞くにも関わらず、プロの楽団の演奏をちゃんとしたホールで聞くのは初めてだった、ということも感動の要因だった

音の重なり、響は、もちろんだけどイヤホンで聞くのと大違いだった。

イメージ from http-//www.operadifirenze.it/events/la-traviata-2/

それに何よりも感動するのが指揮者。

なんと、舞台上の俳優陣の歌い出しのタイミングと管弦楽団の両方を指揮していること!

これにはぶったまげた。オペラ、指揮者が凄い。

そこに生歌が加わると、ビリビリと「音楽」が全身を駆け巡った。これまで「文化」とか「芸術」ってどうせよく分からないと諦めていたんだけど、これは多分誰でも感動すると思う。

面倒臭がらずに、招待を受けて良かった!だってまた新たな世界を覗くことができから。

最後はダハブ行きのバスの時間が来たから最後まで見れずに会場を後にしたけど、もっと見たかったなぁ。堀江さん、感動をありがとうございました。

 

さて、我々に感動をプレゼントしてくれた堀江さん。43歳になっても「いつかヨーロッパのオペラでトランペット奏者になる!」と諦めずに夢を追い続けている訳ですが、

 

実は先月(2017年9月)になんと・・・

 

ヨーロッパの小さなオペラハウスのオーデイションに合格し、カイロオペラハウスを退団されたそうです!

 

おめでとぉぉぉぉ!!!

俺は泣いた!!!自分のことのように嬉しかった。

何が凄いって20年近い間、夢を諦めず努力し続けたことが凄い!

並大抵のことじゃないけど、堀江さんはブログで「誰でも諦めずに努力すれば夢は叶う」と言っていた。

堀江さん、改めて感動をありがとうございました!

 

ダハブへ

宿で着替えて、バックパックを担いで11時過ぎに宿を出た。

宿近くの広場はものすごい人で賑わっていた。

バスターミナルへ急ぎたいんだけど・・・

「ヘイ!俺の写真を撮ってくれ!1枚でいいからさ!」

おい!俺は急いでるんだ!邪魔をするな!

「ブラザー、俺のも頼むぜ!」

うるせえ!バスが後20分で出発するんだ!どけ!!

「おだや〜ん!こっちも撮って〜」

おい!いい加減にしろ!

ってちょく!お前いい加減にしろコラ!

「俺も入らせてくれ!」

やばい、こいつらゾンビみたいにカメラの前にどんどん押し寄せてくる!

みんなを振り切ってバスターミナルへ走った。

 

乗車時間は定刻通り11:46pm。大きな荷物をトランクに預ける時、5ポンド(=35円)徴収された。

「何言ってんだよ、そんな金払える訳ねえだろ」て反論したんだけど、他の現地人も皆払ってたから払うことに。

おい!サンドイッチ2つも食える金額だぞ!なめてんのか!

でもクッションもふかふかで、割と綺麗なバスで安心!

俺の座席はどこかな〜と探すんだけど・・・

アラビア数字が読めないから席が分からない!

その辺のエジプト人に聞いたら「プッ!お前アラビア数字分かんねえの?プッ」的なこと言われた。

 

んなもん分かる訳ねえだろボケええぇぇぇい!!!

 

席に着いてすぐに眠くなった。

さあ!これからダイビング三昧だ!!待ってろダハブ!

続く!



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1 個のコメント

  • サファリ、懐かしい!!
    今でも日本人バックパッカーが泊まってるんですね。
    今は南京大丈夫ですか?
    何より堀江さん・・・、進化してますね。
    今回ダハブに行くことにしたので、前後一泊ずつカイロかなと思ってましたが、もう堀江さん居ないのかな?
    堀江さんが作ってくれた何丼だっけ?ご飯が懐かしい。

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