人生初!雑誌カメラマンの仕事が難しすぎる

おだやんです!

インド北部にあるヨガの聖地リシケシュに滞在中のおだやんとちょく。

この日は、おだやんがひょんなことから日本のとある雑誌のカメラマンをすることに!でもカメラの腕はイマイチだから不安だらけ。大丈夫かな…

まずは、計3日間に渡るカメラマン仕事の1日目についてです。さて、どうなる?

ことの発端

そもそもの発端は、泊まっていた宿で出会った日本人女性・ジュンさん。

ジュンさんは俺の出身でもある福岡で、声の仕事や雑誌のライターをしている方。俺の前職がマスコミだということで話が盛り上がり仲良くなった。

実はこのジュンさん、九州では知らない人はいない、あの有名なCMのナレーターを務めている方だった!

そのCMというのが、こちら!

トロッとキリッと、黒霧島!

黒霧島という焼酎は全国的に有名だけど、九州での人気は全国とは比べものにならない。

そもそも、九州以外の地域では居酒屋スナックに入ると「とりあえずビール!」と注文する場合がほとんどだと思うんだけど、九州だと「とりあえず焼酎水割りセット」という流れが少なくない。そして出てくるのは大体が手頃な価格で美味しい黒霧島という訳。

それほど有名な黒霧島のCMナレーターに出会えて大興奮!

前職でも番組ナレーションの録音やロケで芸能人に会うことはあったけど、別に興味のある芸能人に会える訳じゃ無かったから嬉しくもなんとも無かった。でも今回は黒霧島が好きだった事もあり、もの凄いテンションが上がった!

 

そんなジュンさんは今回プライベートでインドにやってきていたんだけど、担当雑誌の取材も兼ねていたそうで取材カメラマンを探しているとのことだった。そんな時、同じ宿にいた俺に声がかかったという訳。

今回はメインとしてインド人のプロカメラマンが雇われていて、俺はサブカメラマンとして声をかけられた。

そしてカメラマンをすることになる雑誌というのがこちら。

バイク道楽!

もちろん知ってますよね?!俺も小学生の時から、読む雑誌は少年ジャンプかバイク道楽ってくらいに有名ですからね?!最も人気のバイク雑誌の1つなんだから…ね…

とまあ、知ってる知らないはさておき、カメラマンの経験値が浅いということでお小遣い程度の報酬で仕事を引き受けることに!

 

でも返事をしてから、だんだん不安が募ってきた。

持ってるカメラはフルサイズのcanon 5DMⅲ。でも動画撮影の趣味のために買ったから、写真の腕はイマイチ(言い訳)。マニュアルで思うように素早く撮れるレベルには達してるけど、構図や演出という高次元なレベルからはかなりかけ離れていた。

そもそもバイクの知識が無いために、バイクの何が面白くて、何をどう伝えればいいかが欠けている。

 

俺で大丈夫か?!

 

でも昔から、何かをどうにかする男として名を馳せていたから、どうにかなる!と思い引き受けることに。

仕事は合計3日間あって、まず近くの寺院まで出かけるバイク旅の撮影(練習)、街中を走るバイクの撮影、そしてインド最大のダムまでの旅の撮影、の3つだった。

 

この日は練習の意味も込めて、ジュンさんと、ジュンさんが見つけたリシケシュのバイク乗り達と一緒に、リシケシュ郊外の有名な寺院までの旅路を撮影することに!

難しいバイクの撮影

バイク屋でジュンさん達が出発の準備をしている間、練習として街を走るバイクを撮影してみた。

↑僧侶らしきおじさん

あれ…

↑イスラムの女性

なんか…

そもそもヘルメットをしてない

ダメだ!

疾走感がないし、バイクの何をどう伝えれば面白いのか分からない。

疾走感に関してはいろいろ考えて解決させた。

なんかそれっぽいと言えばそれっぽい。

でも情報性や面白さが足りない気が。

それっぽいんだけどね。

まぁ撮影しながら考えることにして、それっぽく、頑張るぞ!

※出版社の皆様&雑誌読者の皆様へ。ここでの「それっぽく」という言葉はプロのレベルで頑張りたいものの、謙虚な気持ちが邪魔をして自称プロとは言えないもどかしさから出てきた言葉で、決して「テキトーに」という意味ではございません。

 

いざ、寺院へ!

15時近くになって出発。俺は原付を1台充てがわれてちょくを後ろに乗せ、みんなの後を追う。

まずは給油。

さて、ここで今回同行するメンバーを紹介!

まずは、メインの取材対象のシヴァさん(以下シヴァ)。リシケシュでレストランを経営している彼は三度の飯よりバイクが好きだそうで、今回の案内人でもある。

そして撮影のためのドライバー(カメラマンを後ろに乗せて運転する役)として、シヴァが経営する店のスタッフが2人同行してくれた。

この日はメインカメラマンは不在だったため、上の3人(2台)にじゅんさんを加えた4人(3台)の旅路を撮ることになった。ちょくも英語が話せるから通訳担当ということで俺の後ろに乗る形で付いてきた。

高校の時、原付に乗っていたから運転はなんとかなるんだけど、そもそもバイクを運転しながら片手で写真を撮るのが至難の技!

バイクのスロットル(ハンドルのアクセル)は右なのに、カメラのシャッターボタンも右手で押さなきゃいけない。撮影の瞬間ハンドルから右手を離し、カメラを持つ。そうするとスピードが落ちる。でも被写体と同じスピードで走ってないとピントが合わない。

どうしよ・・・

 

今回はサブカメラマンという立場で、さらに3回ある撮影日の内のお試し期間ではあったけど、引き受けた以上「終わって開けたら何も撮れてなかった!ごめんなさい!」という訳にはいかない。

どうにかしなきゃ。

今回の取材は「インドでのバイク旅」。だから写真にはインドらしさが必要だった。これはたまたまインドらしい風景なんだけど・・・

街を出るとインドらしさが全然無い!

前を走るバイクを普通に撮っても日本と変わらない風景しか撮れない。

ピンチ!

 

テレビディレクター時代に嫌と言うほど教え込まれたんだけど、事前にどれだけ取材できているかって事はもの凄く重要。でも今回は事前取材が無いから、進んでいる道の中でどんな場所でインドっぽい風景が撮影できるのかが分からない。

徒歩の旅だったら歩きながら周囲を見て面白いものを探れるんだろうけど、バイクに乗って高速で進みながらでは本当に難しい。

プロだったらこういう状況でどう対応するんだろうか・・・

休憩中。

記念に1枚!

これを撮っている時も、「ずっと後ろから追いかけても背中しか撮れないから、先に進んで待ち構えていようかな・・・と言ってもどこまで進めばいいのやら・・」と不安、悩み、焦りがつきまとっていた。

 

さて、進むにつれて標高も高くなっていく。

日が落ちてきてだんだん暗くなっていく。大丈夫かな・・・

インドのバイク旅っぽい写真ってどんなのだろう。

GO SLOW(速度落とせ)の看板。

道は雲の上を走るほど標高も高くなっていく。

プロカメラマンってこういう時何をどう撮るんだろう・・・(切実)

途中、茶屋で休憩。

何を撮ればいいんだ!

社会人新人時代、ロケでよくカメラマンから「で、次、何撮んの?(キレ気味)」と聞かれる。もちろんカメラマンの方が経験豊富だから何を撮るべきかは分かってるんだけど、新人育成のために敢えて俺に聞いてくる。

「え?あ・・えーっと・・次は・・xxxのシーンとかですかね?」

「バカヤロウ!!」

「ひいいいいいい」

もちろんロケに正解なんてないんだけど、あの時はマジで辛かったな・・・

 

とりあえず休憩中の写真。

俺は物事の本質を探すことが本当に苦手。

この時も、今思えばバイカーたちがヘルメットを脱ぐ瞬間だったり、談笑している時の笑顔だったりと「楽しさ」をもっと収めるべきだったなぁ。

暗くなってきてカメラの限界がやってくる。ホント大丈夫か・・・

日没になってなんとか寺院に到着!リシケシュの街から2時間ほどかかった。

メンバーたちは、寺院の本堂でお供えするココナッツやお香なんかが入ったお供え物セットを買っていた。

そして階段を登って本堂へ。

リシケシュ郊外にある有名な寺院だそうだけど、残念ながら名前は忘れてしまいました。

本堂の中に入ると、僧侶の方が参拝者に対してお祈りの儀式を行ってくれた。

外も室内も真っ暗すぎて泣きそう・・・

そして寺院から山々を見渡す。

一応言っておきますが、ブログには載せてないだけで雑誌用にもっといろんな角度からいろんな写真を撮ってますからね(笑)たぶん・・・

完全に暗くなってから再出発した。

この頃には自分のカメラマンとしての出来無さにうんざりしていて、内心かなり落ち込んでいた。

でも落ち込んでばかりもいられない。撮らなきゃ。

リシケシュから少し離れた村に差し掛かった時、案内役のシヴァが寄りたい場所があると言ってバイクを止めた。

何か買うのかと思いきや・・・

食堂だった。お腹も空いていたしちょうど良かった!

でも食べるならリシケシュで食べればいいものを、なんでこんな薄汚れた店に入るんだろうと思ったら・・・

こ、これは・・・

肉!!

リシケシュはヒンドゥー教の聖地で肉も酒も禁じられているから、久しぶりに肉を食べた。

ごく普通の鳥の唐揚げなんだけど、スパイシーな味付けと空腹もあって涙が出るほど美味しかった。肉ってやっぱり美味い!「ベジタリアン生活、割とアリかも・・」なんて言っていた自分を殴ってやりたい。やっぱり肉最高だわ。というか世の中、肉だわ。

さて、2週間ぶりの肉を味わい、リシケシュを目指し再び山を降り続けた。

20時を過ぎた頃にようやくリシケシュの街に着いた。その後、シヴァが経営するレストランでご飯を食べて解散。

自分のあまりの出来無さに落ち込みながら宿に戻った。

ちょっと!

俺、出来なすぎ!!

 

カメラマンをして見えた自分

別にカメラマンを目指している訳では無いんだけど、それでも始める前は「頑張れば、多少はいい写真が撮れるもんだろう」と内心思っていた。それだけに、あまりに撮れないもんだから結構凹んだ。

今回初めて(スチール)カメラマンをして思ったのは、テレビも雑誌も同じで「何を伝えたいか」が明確でないと何も始まらないということだった。

 

俺のカメラの腕ももちろんダメだったけど、そんなことよりもテーマや本質を腹に落とし込めていないことが致命的だった。事前取材の無い中でも、もっとライターのじゅんさん(テレビでいうディレクター的な役割)と相談をすべきだったなあと反省。「話も急で、撮影中にもそんな余裕は無かった!」なんて言い訳はいくらでも出来るんだけど、報酬をもらっている以上は結果が全て。

そして働いていた時もよく「結局オマエは何が伝えたいの?」なんて問い詰められていただけに、結果が出せなかったこと以上に自分の進歩の無さが露呈したことが悔しかった。

 

「テキトーに、その場しのぎで、それっぽく」。進歩が無いからそんなダメなスキルばかり付いている。こんな大人になりたかった訳じゃないんだけどなぁ。本当に悔しい。

 

でも弱音は吐けない。今は旅の途中だけど帰国したら家族を支えなきゃいけない。そんな時、進歩の無いダメオヤジにだけはなりたくない。

ダメな自分が見えただけでも収穫と思って前に進もう。

撮影はあと2回!どうにかしてやる!肉食べたい!



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