エベレストトレッキングまとめ(シーズン/ルート/装備/準備/費用etc)

おだやんです!

年間4万人ものトレッカーが集まるネパールのエベレストトレッキングコース。そんなコースを2016年11月から12月にかけての30日間、夫婦でトレッキングしてきました。

私達がトレッキングをしたシーズンやルート、準備した装備、かかったお金、さらには高山病対策などをまとめたいと思います。

 

1 エベレストトレッキングとは

エベレストトレッキングとは、ネパール東部のサガルマータ国立公園にあるエベレストトレッキングコース、通称エベレスト街道をトレッキングすることを指します。

サガルマータ国立公園の場所

中でも、空港のあるルクラからエベレストの麓にあるカラパタールの丘(標高5545m)やエベレスト登山隊の出発地点となるEBC(エベレストベースキャンプ・標高5300m)を往復するのが一般的です。(ちなみにEBCからはエベレストは見えず、ただ記念の旗などがあるだけです。世界の登山史やエベレストにかなりの思い入れがない人は行かなくてもいいと思います)

ちなみにこんな景色が見えます。

↑見所その1、カラパタール(5545m)から見た夕日に染まるエベレスト。

↑見所その2、トゥクラパスから見下ろすペリチェの谷。

↑見所その3、ゴーキョレイク(ゴーキョピークの対岸の丘より)。

↑見所その4、ゴーキョピークから見た氷河とエベレスト。(カラパタールからだと近すぎるためエベレストが一番高く見えませんがゴーキョピークからだとエベレストが一番高く見えます)

2 ベストシーズンは?

エベレストトレッキングのベストシーズンは雨季終わりの10月から12月上旬にかけて

しかし10月から11月半ばにかけては非常に混み合い、ロッジが満室になることもあるそうです。ちなみにベストシーズンとは言っても、コース上で一番標高の高い村ゴラクシェプ(5140m)では夜になると氷点下15℃まで冷え込みます。

次に人気のシーズンは厳しい冬が明けた3月半ばから5月にかけて。まだ寒さの残るシーズンですが秋のシーズンに比べ人は少なめです。このシーズンに訪れた人の話では、寒すぎるためオススメできないそうです。

6〜9月にかけては雨季のため雲やガスに覆われることが多く、いい景色は望めません。

オススメは11月半ばから12月上旬にかけてです。混雑もなく毎日快晴でした。

3 エベレスト街道の有名4コース

通常エベレストトレッキングは首都のカトマンズから国立公園内の山中にあるルクラ空港へセスナ機で飛び、ルクラからスタートとなります。

コース1:ルクラ〜カラパタール往復
最もメジャーなコースはルクラからエベレストの麓にあるカラパタールEBCを目指し、再びルクラまで戻ってくるというもの。通常ルクラからカラパタールまでの往復には10日〜2週間程度かかると言われています。

コース2:ルクラ〜ゴーキョ往復
次に人気のコースはルクラから湖のあるゴーキョ(4750m)を目指し、エベレストと氷河、ゴーキョレイクを同時に見ることができるゴーキョピーク(ゴーキョピーク・標高5360m)に登ってルクラまで戻るコース。こちらもルクラから往復で10日ほどかかります。

コース3:3パス(スリーパス)
最近はルクラから3パスという3つの難所と言われる峠(コンマラ・チョラ・レンジョラ)を3〜4週間程度かけて回るコースも人気です。(3パスのコースにカラパタールやEBCを組み込んだり、3つの内2つの峠だけを越える2パスを回る人もいます)。ある程度の登山経験やアイゼンなどの装備、そして体力も要求されるコースです。

コース4:ジリ〜カラパタール往復
こちらは飛行機を使わずにカトマンズからサガルマータ国立公園の外側にあるジリ(Jiri)という村までバスで行きトレッキングを始めるコース。ジリから通常のスタート地点ルクラ付近までトレッキングで1週間ほどかかるため、ジリ〜カラパタールを往復すると4週間程度かかります。最近は山中に道路が整備され始めたことで、ジリの隣の村シバラヤやルクラまで3日のファプル、さらにジープを使えばその先のタクシンドゥまで車で進みトレッキングを始められます。

4 私達のトレッキングルート

私達夫婦が歩いたルートは上のコース3とコース4を組み合わせたものです。

バスでカトマンズからシバラヤ(ジリの隣)まで向かい、そこから15日かけてカラパタールを目指し、さらにチョラパスを越えてゴーキョ、さらにレンジョパスを越えてナムチェまで戻り、バスが通るファプルまで下りてくるコースです。

かかった日数は30日間、療養と休養を差し引くとトレッキングをしていた日数は26日間です。

余程の暇人か山好きでなければ難しいルートですが、普通のルートで回るよりもはるかに素晴らしい体験と感動がありました。長期旅行中や定年後にエベレストトレッキングを考えているのであれば、心の底からこのルートをオススメします。帰りは無理せず飛行機を使っても良いと思います。

下に私達が歩んだトレッキングルートを地図にしました。記号が示す内容は地図の下に載せています。


(※記号が重なっている部分は拡大すると見えます。宿泊地番号25以降は帰路のため地図に記載していません)

地図の説明

【見所】
黄色❶・・カラパタール(5545m)
黄色❷・・Everest Bace Camp(EBC・5300m)
黄色❸・・ゴーキョピーク(5370m)

【難所(峠)】
赤❶・・Cho la Pass(5420m)
赤❷・・Renjo la Pass(5360m)

【経由地&宿泊地】
S
・・出発地 Shivalaya(1770m)
❶(1泊目)
・Kinja(1620m)
・・Goyam(3127m)
・・Jumbesi(2675m)
・・Nunthara(2200m)
・・Bupsa(2300m)
・・Surke(2290m)
・・Monjo(2835m)
・・Namche Bazaar(3440m)
・・Namche(高度順応)
・・Namche(療養)
11・・Tengboche(3860m)
12・・Shomare(4010m)
13・・Dughla(4620m)
14・・Lobuche(4910m)
15・・Lobuche(高度順応)
❶Kala Patharに登る
16・・Gorak Shep(5140m)
❷EBCへ行く
17・・Gorak Shep
18・・Zonglha(4830m)
❶Cho La Passを越える
19・・Dragnag(4690m)
20・・Gokyo(4750m)
❸Gokyo Riに登る
21・・Gokyo
22・・Gokyo
23・・Gokyo
❷Renjo La Passを越える
24・・Thame Teng(不明)
25・・Namche
26・・Chapleng(2660m)
27・・Bupsa
28・・Nungthara
29(緑星印)・・Ringmo(2720m)
G・・ゴール地点 Phaplu(2410m)

【その他記号】
空港印・・ルクラ空港(一般トレッカーのスタート地点)

3パス補足

3パスはエベレストトレッキングコースにある最も難しい峠のこと。コンマ・ラ・パス、チョ・ラ・パス、レンジョ・ラ・パスの3つ。ネパール語の「ラ(La)」、英語の「パス(Pass)」は共に”峠”の意味のためパスを省く時もある。カラパタールとゴーキョを両方見たい場合はチョラパスを越えることが近道になるため割と有名。

チョラパス
岩だらけのガレ場を登った後、さらに氷の斜面を登ると頂上です。行き方は、カラパタール側だと麓のゾンラに1泊した後に越えるのが一般的(逆だとタラナクから)です。ゾンラを朝6時前に出てタラナクまで9時間ほどかかりましたが、頑張って一気にゴーキョまで行く人もいました。途中ロッジや水場がないので、ひとり2Lの水とランチがわりになる行動食を持って行きましょう。

レンジョパス
ゴーキョを出発し8時間ほどで反対側のルンデに到着します。チョラパスに比べると楽で景色も最高でした。シーズン終わり(12月半ば)になるとルンデより先の宿はタメ近くまで閉まっています。早めに到着してもルンデに泊まりましょう。

コンマラ
私達は越えていないので聞いた話ですが、3パスの中で一番過酷で大変だそうです。足元は氷と岩が混じり、かなり険しいそうです。ディンボチェから出発し峠を越えるとトゥクラやロブチェまで降りて来られる。

パス越えの装備
チョラパスは氷の斜面を歩きます。私達はアイゼンを持っていなかったため使いませんでしたが、使っているトレッカーもいました。6爪でも良いのであればより安全です。またトレッキングポールがあると支点にもなるのでより楽です。

絶対に一人で越えない
峠の標高が高いこと、メインコースと比べ圧倒的に通る人が少ないこと、道が険しいこともあり万が一怪我や天候が悪化した場合に、一人では救助までに時間がかかります。ゾンラの宿(反対側はタラナク)かそれよりも前にパスを越えるトレッカーを見つけておいて一緒に登るようにしましょう。

5 準備(持ち物編)

トレッキングの持ち物についてです。

私達夫婦は自炊道具を含めても、上の写真にある荷物のサイズ(左は嫁8kg/右は夫16kg)に頑張って抑えました。トレッキング指南書によれば、10kg以内に抑えるのが望ましいそうです。

以下に私達が持って行った持ち物を一覧にしました。全て1人分の数です。(赤文字は絶対に持って行った方が良い装備  ▲はカトマンズで購入したもの)

【服装】
・インナー靴下×2
・厚手の靴下▲
・下着×2
・Tシャツ
・ヒートテック
・タイツ(Mountain Hardwear)
・フリースパンツ▲
・フリースジャケット
・軽量ダウン
・厚手のダウン▲
・レインウェア上下(NorthFace・ゴアテックス)
・ニット帽▲
・厚手の手袋▲
・ネックウォーマー
・トレッキングシューズ▲

【基本装備】
・登山ザック
・ザックカバー
・厳冬期用の寝袋(Nanga・氷点下15℃対応)

・タオル
・ヘッドライト
・予備の電池
・サングラス
・地図
・救急セット
・洗面具
・筆記用具
・スマホ&充電器
・一眼レフ
・カメラの充電器とバッテリー4つ
・Gopro
・拾った木の杖
・クレジットカード&国際キャッシュカード
・財布
・TIMSと入域許可証
・水浄化タブレット
・トイレットペーパー

【その他装備】※無くても良し
・ガスバーナー(Prims)
・ガス大×3
・万能ナイフ
・鍋
・まな板
・エナジーバー×10本
・スープの袋×3
・辛ラーメン×6袋
・袋ヌードル×2袋
・ティーバッグ20袋

山では何でも売っている
上記に挙げたもので、コース中の街・ナムチェバザールで手に入らないものはありません。値段はカトマンズの1.5倍ほどしますが、靴やダウン、SDカードまで何でも売っています。古本屋やwifiのあるおしゃれなカフェ、ノースフェイスの正規店舗にATMまであるほどです。

とにかく寒さ対策!
一番標高の高い村ゴラクシェプ(5140m)は夜には氷点下15℃にまで下がります。宿によっては毛布が無く布団のみの場合もあるためかなりの防寒対策が必要です。何より、体温の低下は高山病になりやすくなります。とにかく質のいい寝袋と防寒着は必須です。ダウンや寝袋はカトマンズやナムチェバザールで1日150〜200円からレンタルできます。(※デポジット金が7000円ほど必要)

靴だけは良い物を
私はカトマンズで買ったパチモノのトレッキングシューズで挑みましたが、1週間で壊れました。靴だけはちゃんとしたブランドの高品質の靴を買い、できれば履き慣れた登山靴を持っていきましょう。

水浄化グッズは必須
山の中の水事情ですが、山水をそのまま飲むとジアラルジアに感染する可能性があります(激しい下痢と嘔吐が数日続く)。カトマンズで売っている浄化タブレット、もしくは浄化ポンプ、紫外線浄化ライトなどを事前に買って置いて山水を浄化して飲むのが一般的です。それでも不安な人はロッジで割高ですがミネラルウォーターを購入しましょう。

行動食は少しだけ
食料を持って上がることは余程体力に自信がない限りオススメしませんが、スニッカーズなどのエナジーバーは3本くらい持っておくと非常に役立ちます。また標高が上がるにつれて飲み物や食事の金額が上がっていきます。予算を抑えたい人は紅茶などのティーバッグを持っていくと、お湯を頼むだけで済むので節約になります。

高山病の薬は必須じゃない
高山病の薬
(ダイアモックス等)はナムチェバザールでも購入できますが、飲んだからと言って高山病にならない訳ではないので、飲むか飲まないかは人それぞれです。詳しくは項目10の高山病対策の項目を参照。

日差し対策
山中はかなり日差しが強いため、日焼け止め、サングラスは必須です。また非常に乾燥しているので男女問わずリップクリームもあった方がいいです。

バッテリーは多めに
気温が低いとカメラのバッテリーの減りは早くなります。さらに標高が上がるとコンセント使用が有料になり金額も上がっていきます。バッテリーは多めに持っていきましょう。

6 準備(申請編)

エベレストトレッキングをするにあたり、TIMS(ネパールでのトレッカー身分証)と国立公園への入域許可証が必要になります。

TIMSは、ツアーであれば通常ツアー会社が代理取得し、個人であればカトマンズで半日で取得できます。入域許可証に関してはカトマンズだけでなく山中でも発行可能です。

カトマンズでのTIMSと入域許可証の発行に関してはこちらの記事を参照してください。→TIMSカトマンズでトレッキングID(TIMS)を取得する

 

7 準備(ガイド&ポーター編)

エベレストトレッキングは、全くの初心者でも体力と英語力さえあれば単独でのトレッキングは可能です(単独のトレッカーをソロトレッカーと呼びます)。私は8年前にもここでトレッキングをした経験があり、夫婦だったということでガイドやポーターは雇いませんでした。しかしソロトレッカーの場合、突然の怪我や重度の高山病に陥った際は最悪命に関わる場合があります。

そのため大半の人はカトマンズや出発地のルクラ、ナムチェバザールなどでガイドやポーター(荷物持ち)を雇います。

ガイドとポーター両方を雇うと最も値段が高く、ガイド兼ポーター、ポーターのみ、の順で値段が下がってきます。もちろん日本語が話せるかどうかや経験年数などの要素で金額は上下します。

ポーター&ガイドの相場
おおよそですが、ポーターのみで1200円/日、ガイド兼ポーターで1800円/日、正式なガイドで2400円/日。日本語ガイドは1日3000円以上ほとんどの場合、雇ったポーターやガイドは日給から自分の食費と宿泊費を捻出します。

ポーター&ガイドの探し方
カトマンズで探すのであれば大きなツアー会社を当たるか泊まっている宿のフロントで相談してみましょう。ルクラであれば空港から街に出たところでポーターやガイドが客引きをしています。トレッキング中の場合は宿のご主人に相談しましょう。
《注意点》ポーターのみを雇った場合、ポーターは英語も話せずガイドをする必要も無いため荷物を持って先に宿泊予定の村に進んでしまうことが多いようです。

トレッカー仲間を探せるサイト
またガイドやポーターを雇うお金は無いけど一人は嫌だ!という人には、ネパール国内でのトレッキング仲間を探せるサイトがオススメです。比較的新しいサービスですが、コース上ではこのサイトで知り合ったというチームによく会いました。もちろん英語は必須です。→トレッキングパートナーズ http://www.trekkingpartners.com/

8 準備(予算編)

最も気になるトレッキングにかかる費用について。※日本からカトマンズまでの航空券代、カトマンズでの宿泊費は省きます。

交通費(ルクラに飛ぶ場合)
カトマンズからルクラまでの飛行機代は往復300〜320ドルほど。カトマンズ・タメル地区にある旅行代理店で手配できます。小型の飛行機なので早めの予約が必須です。

交通費(バスで行く場合)
2017年現在、ルクラまで最も近い場所だと歩いて3日のファプル村までカトマンズからのバスが通っています。値段は片道1200ルピー。その次に近いシバラヤ(ルクラまで1週間)までのバスはカトマンズから700ルピー、シバラヤの少し手前のジリまでだと600ルピーです。
《注意点》ジリやシバラヤから歩く場合はGaurishankar保全地区の入域許可証が必要で取得に2000ルピー必要です(シバラヤのチェックポイントで取得&支払い)。

TIMS&入域許可証取得費
TIMSは2000ルピー、サガルマータ国立公園の入域許可証は3390ルピー。

宿泊費
宿泊費は標高に関係なくどこでもだいたい1部屋100〜200ルピーほどと安いです。気をつけなければいけないのは宿によっては「外食や自炊をするなら1000円のチャージ」というルールがあること。逆に「朝晩ウチでご飯を食べてくれたらタダでいいよ」という宿もあります。宿泊費は1日平均150ルピーと考えておいてください。

食費・・1日平均1300ルピー
標高が上がるにつれて上昇していきます。ほとんどのトレッカーが食べることになるネパールの国民食ダルバート(ご飯と豆スープとおかずのプレート)と紅茶を例に、標高ごとにどれだけ値段が違うかを以下で説明しますと・・

村(標高) ダルバートの値段 紅茶の値段
シバラヤ(1770m) 230Rs 30Rs
ルクラ(2860m) 400Rs 70Rs
ナムチェ(3440m) 500Rs 70Rs
ゴラクシェプ(5140m) 750Rs 110Rs

標高の高い場所ではどうしても食費がかさむのでかなり節約しても1日平均1300〜1500円はかかります。

私たちが使ったお金
私達はカトマンズの宿を出発してから再びカトマンズの宿に戻るまでの31日間にひとり55,000円を使いました(ジアラルジアに感染した時に購入した薬代含む)。これにTIMSの取得費や食材、装備の購入などの加えると、エベレストトレッキングの全合計としてひとり62,000円使いました。

私たちは標高4000m以上ではお昼はだいたい自炊をしているため参考にならないと思います。そこで、普通だとどれくらいかかるのか計算してみました。

持って行くべき予算

山の中では1日平均で1500円(節約派)〜2000円(楽しむ派)はかかると考えます。それにTIMSや入域許可証費用、ルクラまでの飛行機代、ガイドやポーターを付けるならその分を足します。寝袋やダウンジャケットなどの防寒装備が不十分な場合は1日150円ほどのレンタル日を足しましょう。

装備費用を差し引くと1日2000円使う楽しむ派の人が王道コース(ルクラ〜カラパタール間・2週間)をトレッキングしたとすると、それにかかる全費用は

単独トレッカーで約70,000円、英語ガイド帯同で約95,000円、日本語ガイド帯同で約110,000円。

逆に1日15000円使う節約派の人がファプルまでバスで行き、ガイドもポーターも付けずにファプル〜カラパタールを往復(前後泊が必要なので19日)すると全費用は約37,000円。

結論:楽しむ派なら11万、節約派でも4万円でOK

 

9 トレッキング中の宿や食事など

ロッジについて
トレッキング中は基本的に各村に点在するロッジに泊まります。

簡易的なベッドに布団が1枚つくかどうかくらいで夜は非常に寒いです。寝袋プラス防寒着を着込まないと凍えます。ハイシーズン真っ只中でなければ、追加の毛布や布団をもらうのがオススメです。たまにタダで貸してくれます。

ロッジの賢い選び方
ロッジは値段でなく、出来るだけ客で混み合っていて、なおかつリビングが狭く、元気の良い女将さんが中心になって切り盛りしているロッジを選びましょう。

経験上、そういうロッジはリビングが暖かくてご飯も美味しいです。客が入らない店は暖炉を付けてくれず、料理の食材も回らないため衛生的に問題がある場合があります。

食事について
トレッキング中の食事で定番と言えば、このダルバート

ダルは豆、バートはお米の意味で、ご飯と野菜の炒め物に豆スープが付いてくるネパールの国民食です。ネパールではどこであろうと必ずダルスープもご飯もお代わり自由です。

他にもピザやフライドポテトはどのロッジでも割と美味しく、スパゲッティは当たり外れがありオススメしません。大体のロッジではメニューの中でダルバートが一番美味しいのでオススメです。

シャワー
高級ロッジにはお湯シャワーがありますが、普通のロッジだと基本的に有料な上、お湯はチョロチョロとしか出無いため浴びると風邪を引きます。

体を洗いたい日は、15時までには宿に着いて太陽が登っているうちにお湯で濡らしたタオルで体を拭く程度にしましょう。バケツにお湯をもらって顔や足を洗うとさっぱりするのでオススメです。

私は4000mを越えても、雪山をバックに水を浴びていましたが苦行でしかないのでオススメしません。

トイレについて
トイレはペーパーの流せない水洗トイレが8割、ボットン便所が2割といった感じです。基本的に宿にはトイレットペーパーはなく、インドと同じように手を使って水でお尻を洗います。慣れない人はトイレットペーパーをたくさん持って行きましょう。

10 高山病対策と対処法

最後に一番重要な高山病についてです。

高山病
高山では空気が地上と比べて薄いため、概ね2400メートル以上の高山に登り酸欠状態に陥った場合に、さまざまな症状が現れる。 主な症状は、頭痛、吐き気、嘔吐、眠気(めまい)である。他に、顔や手足のむくみ、眠気やあくびなどの睡眠障害、運動失調、低圧と消化器官の機能低下からくる放屁などが現れることもある。低酸素状態において数時間で発症し、一般には1日後 – 数日後には自然消失する。しかし、重症の場合は高地脳浮腫や高地肺水腫を起こし、死に至ることもある。(wikipediaより)

ほとんどの人に何かしらの症状が出ると言っても間違いない高山病。なめてかかるとヘリコプターで救急搬送されます。シーズン中には、高山病患者を救急搬送するヘリコプターが1日に何往復も頭上を行き交うほどです。

高山病になってしまうと、道半ばでせっかくのトレッキングを諦めなくてはならなくなるため、出来るだけかかりたく無いものだと思います。そこで、6000m超のマッキンリー単独登頂やアイランドピークに挑戦した経験や、このトレッキングに際に調べたこと、トレッキング中に現地で見聞きして学んだことを元にまとめたいと思います。

高山病対策について

対策1・高度順応を行う
体を低酸素に順応させることを指します。通常、3000mを越えたナムチェで1泊、4000mを越えたペリチェやディンボチェで1泊、5000m手前のロブチェで1泊と高度順応日を設けます。日数が足りない人は上記のうちナムチェともう1箇所で順応してください。高度順応日には近くの丘(現在いる地点から300m〜500m高い場所)に日帰りトレッキングを行うのが良いとされています。難しいようなら滞在する村を数時間散歩するだけでも十分です。また所では激しい運動をせず、深呼吸をたくさんするようにしましょう。

対策2・徹底した水分補給
これも有名な対処法です。1日に2〜3リットルの水分を補給するのが望ましいそうですが、3Lはかなり努力しないと摂取できる量ではありません。午前中に1リットル、午後に1リットル、夕食時から就寝前までに1リットルと決めておくと達成しやすいです。(科学的にはまだ水分補給と高山病の関係は解明されていないそうですが、ネパール医学界では水分補給が王道の対策と推奨されているようです)

対策3・たくさん寝る
睡眠不足時は高山病になりやすいと言われています。早めに就寝しましょう。

対策4・体温の維持
氷点下まで冷え込むエベレスト周辺では寒くて夜起きてしまうこともあり、結果として睡眠不足を招き高山病にかかりやすくなります。気温が下がる夕方以降は冷たい飲み物で水分補給しないようにしましょう。

対策5・スケジュールに余裕を
個人的に一番重要なことだと思っています。頭痛など軽い症状がで始めた際、大抵の人は「せっかく休みを取って来たんだし、帰りの飛行機も迫ってるから少し無理してでも前に進もう」と考えがちです。せめて3日間は余裕を持たせてスケジュールを組みましょう。

高山病の症状が出たら

対処1・それ以上登らない
これは高山病対処の大原則。重度の高山病に陥る人は大抵このルールを破っています。まずはその標高で数時間休憩し、それでもダメなら100mでもいいので標高を下げてみてください。

対処2・とにかく深呼吸
深夜などとっさに下れない状況の場合は、とにかく深呼吸を繰り返し酸素をたくさん取り込んでください。

対処3・高山病の薬を服用する
ダイアモックスなどの高山病の薬を服用する方法。厳密には、高山病になってからの薬ではなく、利尿作用により体内を酸性化させ呼吸を促進させることで高度順応を促す薬だそうです。

ダイアモックス
ダイアモックスは、腎臓から重炭酸塩の排泄を促し、体液を酸性にするので、過換気(低酸素環境においてより多くの酸素を取り込もうとする努力)の結果によりおこる呼吸性アルカローシス(体液アルカリ化)を是正し、呼吸を促進させる作用があります。それによって、高所でみられる睡眠中の間歇呼吸を緩和します(睡眠が楽になる)。 脳髄液を酸性側に保ち、脳浮腫を軽減するとされています。本剤は、普通24~48時間かかる高所順応を早める(12~24時間に短縮する)効果を期待できます。
(品川イーストクリニックHPより)

《注意点》ダイアモックスを服用していれば進んでも平気という訳ではありません。くれぐれも「高度順応を少し促す薬」くらいに思っておいてください。

これからエベレストトレッキングに挑む皆さんへ

私達夫婦はジアラルジアの発症を除けば特に大きな問題もなく30日間のトレッキングを終えることができましたが、このトレッキングの中では高山病が原因で断念する人を多く見かけました。

中でも鮮明に覚えているのは、ロブチェですれ違った日本人のおじさんです。

「時間がなくて無理をしちゃってね。夢だったんだけど頭が痛くて痛くて何も楽しくない。でもとりあえずエベレストはチラッと見たから・・・」

圧倒的な余裕の無さが「大切な夢」を台無しにしてしまっていました。これからエベレストトレッキングを目指す方は、是非ともスケジュールに余裕を持たせ臨みましょう。

以上、エベレストトレッキングのまとめでした!

 

 

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