エベレストトレッキング24日目(Gokyo→Thame teng)5300mの峠越え・ヤマンバはヘコタレナイ

【これまでの旅ルート】
日本(2016/5/31出発)→中国①→モンゴル→中国②→香港→中国③→ベトナム→タイ→インドネシア→シンガポール→インド①→ネパール→インド②→エジプト→エチオピア→ケニア→タンザニア→マラウイ→モザンビーク→南アフリカ①→ナミビア→南アフリカ②(2017/8/18現在)
※リアルタイムとブログ内容にはタイムラグがあります。

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おだやんです!

ゴーキョに4泊もして、ベーカリーに通い詰め食い倒れていたおだやんとちょく。

エベレストトレッキングも24日目。この日はまたもや5300mの峠・レンジョパスを越えて行く!

しかしその途中、これまでで最大最悪のピンチを迎えることに・・・

いざ、レンジョパスへ

【Day24】12月12日(晴れ)Gokyo(4700m)→Renjo La(5360m)→Thame Teng(4000m前後)

トレッキングを初めて24日目。

12月のゴーキョの朝は寒い。寒くてなかなかベッドから出られない。寒い寒い言いながらパッキングをして、リビングへ。

 

リビングは広いせいか寝室以上に寒い。手足が痛くなるくらいの寒さ。室内なのに外と大して温度は変わらない・・

実はトレッカーが雇うガイドやポーターは、節約のためかロッジのリビングのソファで寝ることが多く、夕飯を終えたトレッカーが部屋に戻る頃に毛布を被って寝始めるポーターたちをよく見かける。

この極寒のリビングで毛布一枚だけで寝るなんて、何かの修行としか思えない。シェルパ族は世界一タフな民族な気がするよ。

 

まずは体を温めるために紅茶を注文した。

 

この日もチョラパスと同じように早めに出る計画だったけど、前日に宿の息子さんから「朝早くは寒すぎるから急いで出ない方がいい」とアドバイスをもらったのでゆっくり出発することにした。

チョラパスと違って、レンジョパスは峠を越えて次の村までチョラパスほど遠くない。

「よし!今回はスムーズに峠越えできそうだ」地図を見てそう確信した。

ゴーキョの宿を経営するお母さんと息子

お会計を済ませ、出発前に外にいたお母さんと息子さんにお別れのご挨拶。

「ウチに4泊もしたトレッカーは他にいないよ。ありがとね〜」

優しい目をしたこの親子は本当に優しくて、これまで泊まってきたロッジの中でもおもてなし精神は抜群だった。

部屋からの素晴らしい景色だけでなく、美味しいご飯に、宿の人の優しさ。この宿が人気なのも納得できる。ゴーキョに泊まるならこの「Cho oyu Lodge(チョーオユーロッジ)」がオススメです。

・・・

さて、二人に別れを告げて8時に出発!

日が昇ってから出発したのに、かなり寒い。厚手のダウンを着込んでもなお寒い。

朝のゴーキョレイク。

レンジョパス(レンジョ峠)へはゴーキョレイクのすぐほとりを歩いて向かう。

湖の上に朝もやが張り詰めていて幻想的。標高5000m近くにこんな美しい湖があるなんて、今更ながら信じられない。楽園とはまさにこのこと。

ゴーキョはエベレストトレッキングのメインコースから外れていて、ここに来るには体力と時間に余裕がある人しか来られない。だからトレッカーでゴミゴミしてないし、それが余計に楽園っぽさ、秘境っぽさを漂わせている。

夫婦ともにゴーキョだけは「また来たい場所」だと思うほど素晴らしい楽園だった。秘境巡りのこの旅の中でも、上位にランクインするはず。本当に来てよかった。

ヤマンバはヘコタレナイ

標高5000m手前で緩やかだった道が登りに変わった。

するとまだ1時間しか経っていないのに疲れ始めた。

身体が付いていかない。ゴーキョで丸3日もゆっくりしてたからに違いない。

目の前には壁のような峠が立ちはだかっている。ここからだと高くは見えないんだけど、実は300mくらいの高さがある。

たった300mでも、ここは標高5000m。峠の頂上まではまだ3時間くらいかかりそう・・

この疲れ方だと越えられそうな気がしない。

後ろを振り返ると、遠くの方にエベレストが顔を出していた。

登るにつれて、視界に入る山の中でエベレストが一番高く見えるようになってきた。左手前には数日前に登った丘・ゴーキョリ(ゴーキョピーク)も見える。

いい景色が唯一の励ましになる。

ビスタリビスタリ登り続ける。

“ビスタリ”はネパール語で「ゆっくり」の意味。コースですれ違うシェルパたちはよくトレッカーに「ビスタリビスタリ(ゆっくりでいいんだよ)」と言ってくれる。

そんな優しい言葉とは裏腹に、シェルパたちの登るスピードは猛烈に早いんだが。

 

弱音を吐きそうになるのを堪えながら歩いていると、「ポインポイン」と電子音のような音が聞こえた。

「ポインポイン」

「なんか言った?」

「言ってないよ」

幻聴かと思ったら・・

「ポインポイン」

マリオがジャンプする時の効果音にそっくりの音が聞こえる。

「やっぱりなんか聞こえる。携帯の電源が付いてるんじゃない?」

「何も聞こえないってば!」

俺だけ聞こえるのか・・・?

「ポインポイン」

音の正体は、前の方から聞こえてくる。

あいつだ!あの変な鳥が鳴いているに違いない。

ニワトリよりも大きい!

マリオがジャンプする時のような「ポインポイン」という声で鳴くこの鳥は、後で調べたら「チベタンコック」という名の鳥だと分かった。

この地方では「神の鳥」と信じられ殺すのを禁じているのだそう。

良かった。危うくちょくに「幻聴野郎」というアダ名を付けられるところだった。

道は一旦開けたテーブル状の場所に出た。頂上までは後1時間くらいかな。

この日は本当にきつくて、これまでの登りの中でも一番辛いと思ったほど。

でもちょくはまるで元気。それにチョラパスを越えたあたりから全く弱音を吐かなくなった。

「アタシ、そろそろ山ガールを名乗ってもいいよね?」

エベレストをバックにそんなこと言うもんだからビックリした。大丈夫。あんたはもう山ガールなんてレベルじゃない。

立派なヤマンバだ!

名誉ある称号を得てさらに元気になったちょくを先頭に、頑張って最後の坂を登った。

タルチョがあるということは、きっとここがレンジョパスの頂上に違いない!

そして12時20分、ようやく5360mのレンジョパスの頂上に到着した。

頂上から見たエベレスト。ここから見たエベレストが一番堂々としていて、どの山よりも威厳があるように見えた。

ヤマンバとエベレスト。

記念写真。

タルチョ越しに見るエベレストはより神々しく感じる。

こう見ると、ちょくがものすごい登山家に見える。

反対側の景色。

頂上は風が吹き荒れていたので、エナジーバーを数本食べてすぐに降り始めた。

このトレッキングでもうこんな登りはない。ここからはとにかく下るのみ。

ここからものすごい勢いで下った。下るにつれて体が軽くなるのを感じて楽しかった。かなりハイペースで下り続けること3時間。ようやく次の村・ルンデが見えてきた。

シーズン終わりのルンデにはいくつかロッジがあったけど開いているのは3軒ほどだった。

この時、時間は15時頃。

この少し先にも村があるとおばちゃんズのガイドから聞いていた。地図で確認すると、ルンデのすぐ先に1つ、さらに1時間歩いた先にももう一つ村があった。二人で話し合い、次の村まで下ることにした。

下りは楽だし、このペースなら後1時間もあれば次の村まで行けるハズだ。

でもこの判断が間違っていた。

シーズン終わりの罠

15時すぎにルンデを過ぎて、早足で下っていく。谷が山の影に入っていく。急がなくては。

 

30分ほど歩くと、ようやく小さな村が見えた。

暗くなる前に着いて良かった!!!!

「今日は疲れたな〜何食べようかな〜」なんて陽気に話しながら宿らしき建物に近づくと・・・

閉まってる。叫んでも返事はない。シーズン終わりで宿を閉めたに違いない。

あたりを探してもこのロッジの周りには人っ子一人いなかった。

困った・・・

ちょくと話し合った結果「ルンデに登って戻るのと、次の村まで下るのと同じ1時間なら下った方がいいよね」ということで次の村まで下ることに。

 

すると村を流れる川の向こうにも建物が見えた。村はここにある建物だけじゃなかった。

良かった・・・彷徨い歩くところだった・・

宿に歩いていくと・・・

ここも閉まってる。

さっきのロッジもそうだったけど、閉めて人のいない建物には決まって竹の棒と白い紙が軒に飾られている。日本のしめ飾りみたいなものか、厄除けのお札みたいなものなんだろうか。

とにかく急いで次の村を目指す。

・・・・

1時間しないうちに50軒以上建物が並ぶ村に付いた。

しかし誰もいない。まるでゴーストタウンのよう。廃村という訳でもなさそうで、庭も手入れされていて、これまで見た宿と同じように軒先きには、竹と白い紙が飾られてあった。

これほどまでに大きな村にも関わらず、シーズン終わりとはいえ誰もいないのは不思議でしょうがない。

 

ここもダメならどうすればいいんだろうか・・・と二人して絶望した。

 

地図を見ると、5360mから下ってきて我々はすでに標高は4200mほどの場所にいるようだった。地図に載っている次の村はかなり遠い。

 

でもとやかく考える暇があったらとにかく急いで下り続けよう。

途中、おばちゃんズたちとすれ違った。

彼女のガイドたちもこの辺の村が閉まっているとは予想しておらず、ここまでずっと歩いてきたためにかなり疲弊しているようだった。それで仕方なくテント泊をすることにしたらしい。テントがあるっていいなあ。

ガイドに次の村まですぐだと言われ、とにかく急いだ。

歩くというよりは小走りに近い早足だった。

 

時計は間もなく17時。

かなり暗くなってきた。暗い上にかなり疲労が溜まってる。

 

17時を過ぎた時、次の村が見えてきた!

遠くからだと人が住んでるかどうかは分からない。

村の手前で現地の人に遭遇した。人がいた!良かった!

宿はどこかと尋ねると「10分歩いたらあるよ」とのこと。

でも10分歩いても見つからない。

 

忘れてた!

シェルパの時間を鵜呑みにしてはいけないんだった!!

 

次の村人に宿を聞くと今度は「川の向こうだ」と言われる。しかし急いで橋を渡るも宿は見つからない。

 

そこで民家で宿の場所を訪ねると英語が通じないながらも「遅いからウチに泊まっていけ」らしきこと言われる。

ありがたかったけど、この日はどうしてもベッドでゆっくり寝たかった。お断りして再び橋を渡り宿を探す。

明かりの見える民家で宿を聞いていくと、なんと一人の女性が案内してくれると言ってくれた!ありがたい・・

辺りはもう真っ暗。そんな中お姉さんに付いて歩く。

最初はヘッドライトを使っていたけど、目がチカチカして歩きにくい。ライトを消した方が月明かりに目が慣れて歩きやすかった。この日は幸い満月だった。月明かりってこんなに明るいのかと驚いた。

そしてお姉さんに案内されて宿に無事到着!お姉さん、本当にありがとう。

 

宿に付いたのは18時ちょうど。場所は4000m付近のタメテン(Thame Teng/別名アッパータメ)という村だった。

普通の人なら2日かかる道を、我々はたった10時間で歩いてきていた。まさか月明かりの中ナイトトレッキングをすることになるなんて思ってもみなかったけど、無事に着けて本当に良かった。

泣き言を言わずに付いてきたちょく、本当にお疲れ様。ヤマンバはちょっとやちょっとじゃヘコタレナイんだね。

泊まることになったのは「Thame Teng Guesthouse」でふたりで1泊200Rs。

メニュー。

お腹が空いていたのでダルバートを頼んだ。

「飯を食わせろぉー!!」

お腹が空いて荒ぶれるちょく。

やっぱりダルバートはどこで食べても美味しい!2回もお代わりしてしまった。

晩御飯を食べ終わった20時過ぎ、レンジョパスの頂上で出会った北欧系のトレッカー3人組が今にも死にそうな顔をしながら宿に入ってきた。

「上の村がこんなに閉まってるなんて知らなかったよ・・・」

同じようにレンジョを越えてここまで歩いてきたらしい。一緒にいた女性ふたりは今にも倒れそうな感じだった。

まさか2連続で村が閉まっているなんて誰も予想できないよね・・・

・・・

長い1日だった。疲れた・・・

でもここから先はもう過酷な峠越えは無い。それが分かるとなんだか気が抜けてきて急に猛烈な睡魔が襲ってきた。

部屋に戻るとベッドに倒れてそのまま眠って閉まった。

続く!

使ったお金

【朝飯】プレーンオムレツ(350Rs)、プレーンハッシュブラウン(350Rs)、ブラックティー2杯(150Rs)

【昼飯】エナジーバー

【晩飯】ゆで卵2つ(250Rs)、ダルバート2つ(970Rs)

【宿代】200Rs@Thame Teng Guesthouse

この日の日記

おだやん
8:10ゴーキョ発。12:20レンジョパス着。15:15ルンデ着。18:00アッパータメ着。レンジョパスは思ったよりきつかった。景色はいいけどとにかくキツい。チョラパスよりキツいかも。下りで靴が壊れた。靴下を履いて対処。ルンデの次の村に泊まろうとしたら、次も次もシーズン終わりでロッジが閉まってた。焦る。おばちゃんズのテント発見。タメまで行くのを止められると思ったけど大丈夫だった。暗くなり始め、民家で次のロッジを聞いて、女性に案内してもらいなんとか宿着。とにかく疲れた1日だった。3日前の注文ノートにナムチェで出会った屋久島カップルが来た痕跡が(昼間にお酒を飲むのはあの人しかいない)・・・

ちょく
レンジョパス、登りがキツい。もっと緩やかかと思っていたからショック。登りきったあとは急な下山。これまたキツい。そこからは緩やかだけど、果てしない。ルンデ以降は宿がどこも白い旗(?)を掲げててゴーストタウンのよう。どこもエントツから煙が出てないし、どうしようもないので次の街へ。暗い中歩いたのは今回が初めて。幸い満月で明るかったので良かった。中々月が良い雰囲気でキレイ。6:00に宿着。ダルバ食いまくる。道中一緒だった3人組がなんと8時着。彼らも宿難民だったか・・・OFFシーズンが近いとすいてるけど、ロッジが閉まることもあるんだなと学んだ。



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2 件のコメント

  • ヤマンバと名付けた話を聞いて大笑いした後、一変ハラハラドキドキ。無事に宿に着いてよかった!壮大な山々を見られる反面、予期しないことが起こると大変ですね。

    • akakuroさん

      本当は可愛い山ガールになりたかったんですが、儚い夢に終わりました(笑)

      ゴーキョで泊まった宿も5日後に閉めると言っていたのでもしかしたら・・と思っていましたが、本当にどこもかしこも閉まっていてとっても焦りました。夜はかなり冷え込むので、宿にたどり着けて良かったです!

      ちょく

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