エベレストトレッキング14日目(Dughla→Lobuche)世界最速シェルパと古すぎた地図

おだやんです!

シバラヤからトレッキングを始めて出から14日。ナムチェ以降地震に病気、体調不良を乗り越え4600m付近までやってきたおだやんとちょく。この日は絶景を見ながら5000m付近まで登っていこうとするも、予想外の出来事が・・・

高山の洗礼

【Day14】12月2日(晴れ)Dughla[Thukla](4620m)→Lobuche(4910m)

起きると枕元に置いておいたペットボトルが凍りついていた。

さっむ!

転勤で釧路に住んでたから寒さには強くなってたハズなのにな・・

ここ数日、高山病対策として水分をたくさん摂っているから昨夜もトイレのために何回も起きてしまって眠りが浅い。ちょくも深夜2時にトイレで起きてからしばらく寝付けなかったそう。

寝不足気味だけど胃腸の調子はどんどん良くなっているのが分かる。

朝は寒いから温かい飲み物とスープ!

 寒いですなぁ。

ゴクゴク。

 ぷはぁー。うめえ!

 

オヤジかっ!

 

この日も雲ひとつない快晴!そういえば昨日の夜は星が綺麗で感動した。

宿の後ろにそびえる山はタウツェと言うらしい。大きな山を見ると「そう言えば自分はネパールでトレッキングしているんだなぁ」と実感する。

ここでもソーラー湯沸かし器を発見!

これ究極のエコだよね。将来欲しいぞコレ!ソーセージとか焼いてみたい。

掴めない距離感

パッキングを終えて8時過ぎに出発。

世界一周の旅も出発からちょうど半年が過ぎた頃。パッキングもかなり早くなってきた。

ちょくの荷物は一見軽く見えるんだけど、それでも水を数本持っているから6kgくらいはある気がする。二人分合わせると20kgくらい。自炊道具を持っている代わりに下着や靴下、タオルを最小限に抑えている。

ちなみに一般的にはエベレストトレッキングでは担ぐ荷物はどんなに多くても10kgくらいに抑えましょうと言われている。

 

さて!この日は地図の上で見つけたロブチェとゴラクシェプの間にある村まで行こうと計画。

この日はまずトゥクラパス(峠・4830m)を越えてロブチェ(4910m)へと進む。

エベレストトレッキングではマスクとサングラスが必需品!

特にマスクは、ゾッキョや馬、他のトレッカーとすれ違う度に舞い上がる砂ぼこりを防ぐため。

ちょくのまゆ毛にはツッコまないであげて下さいね。気にしてるらしいですから。絶対にまゆ毛を拡大したりしてはダメですよ。どつかれますよ。

・・・

4000mを越えてからというもの、森林限界(木が生えない標高)のため木が生えていない。

木がなく岩だらけで、周囲は大きな山に囲まれているから、全く距離感が掴めない。前に峠が見えているのに、歩いても歩いても一向に近付けない。

なぜだ!こんなに歩いてるのに!

静寂の中、耳をすますと前の方から他のトレッカーの話し声は聞こえてくる。でも声の主は実際にはかなり遠くにいる。

この壮大な山の中での距離感が掴めない現象は、昔マッキンリー登山中に氷河の上でも体験したことがあるんだけど、精神的に本当に疲れる。近く見える場所になかなか辿り着けないから。

でも今回はちょくがいる。思ったように進めないことでイライラしそうな時はちょくとしりとりや連想ゲームなんてやっていればあっという間!

これが出来るから二人でトレッキングは楽しい!

後ろを振り返るとこんな景色。

岩だけの山や雪だけの山よりも、雪と岩がまばらに混ざった山の方が美しく見える。ゴツゴツした黒い岩肌とサラサラした白い雪が生み出すコントラストがそう思わせるのかも。

 

例えば、色白で美形すぎるイケメンや逆にゴツゴツしたムサすぎる男よりも、ムサいながらもカッコいいクセのある男(例えば奥田民生とかリリーフランキーとか)の方が味があってモテたりする理論に似てる気がする。

 

そんなこと言うと「じゃあお前は長澤まさみとかよりも桃井かおりとかが好きなのか?!え?」なんて言われそうだけど、言い寄られて嬉しいのは、どちらかと言えば長澤まさみよりも「幸せの黄色いハンカチ(映画)」時代の桃井かおりかな。

 

 

すいません。ウソです。長澤まさみです。どうかしてました。

 

タルチョなびく絶景の峠越え

峠を登っていると日本人の熟年ツアーグループとすれ違った。

名古屋の山の会のメンバーとのことで、7名ほどで来たものの途中数名が高山病やら体力不足やらで進めなくなり、3名だけでカラパタールに行ってきたという。

せっかくエベレストを見に来たのに最後まで登れないなんて残念。どうせなら、道中で出会ったアメリカ人の老夫婦みたいに2ヶ月、3ヶ月かかってもいいからゆっくり自分のペースで進めばいつかは辿り着けるのにな。

もしこれからエベレストトレッキングに行くという方がいるなら、是非ともたっぷり日数をかけて登ることをオススメしたい。日数が短い事で急ぎ足になり高山病にかかったり、一度でも足止めを食らうと帰国の日程が迫ってきて下山を余儀無くされたりするから。

・・・

峠の頂上手前からペリチェの谷を見下ろす。

ほえ〜!

ロードオブザリングみたいなファンタジー映画に出てくるような景色。

ペリチェの谷を上から見るここからの景色がこのトレッキングコースの中でも三本の指に入る絶景だと思う。

 

そしてようやく旗が見えた。やっと峠の頂上!

峠の上にはたくさんのお墓が建てられている。

頂上の休憩場でひと休み。

その脇にとりわけ大きく豪華なお墓があった。

墓に掘られた文を見て驚いた。

ここに眠ってるラテ・バブ・チリ・シェルパさんは36歳までに10回のエベレスト登頂に成功していて、他にもいくつかの世界記録を保持していた。例えば

・2週間で2回エベレストに登頂

・エベレストの頂上で無酸素のまま21時間滞在

・エベレストを世界最速16時間56分で登頂する。

 

え?エベレストを17時間で・・・

凄すぎる。二人してポカンとしながらしばらくこの人のお墓を眺めた。

 

それにしても許せないのは、墓の左下に貼られたシール!

誰がやったか知らないが、人の墓に、しかもこんな偉大な人の墓にツアー会社の広告シールを貼るヤツは許せない。シールには中国語とツアー会社のURL(www.nepaltoursandtrek.com)が載っていた。

英語が読めずとも、少し考えれば例え墓とは分からずとも宗教的な建造物か地元の人が大切に祀ってる何かだと推察できるはず!

この犯人が車を持ってるなら、フロントガラスにビックリマンシールを1000枚くらい貼りまくってやりたい。

・・・

頂上には墓の他にケルンという石積みがたくさんあった。

日本の山でも見かけるこのケルンは、アイルランド語の「石で作られた塚」という言葉が由来だそうで、登山コース上では道標として積まれるもの。

日本の山を登ってる際、地図を見ても道が分かりにくかった時や道が崩れていてコースが分かりにくい時には、後続の登山者のために「コースはこっちですよ」の意味を込めて積み上げたりするし、逆にケルンに助けられる時もある。

このエベレストトレッキングでも道が分かりにくい時はたまに作ったりしてた。

簡単に作れる世界共通の道標ってなんだか良いものだね!

 

旗越しに見たペリチェの谷。

このカラフルな5色旗は「タルチョ」と呼ばれるチベット仏教の旗。

タルチョにはチベット仏教を信仰する地元の人たちの「みんなが幸せになりますように」「旅の安全」「災害が起きないように」など様々な願いが込められている。

そして旗にはお経と馬の絵が描かれていて、風が通る場所によく吊るされている。それは「風が吹くと馬が願いを遠くまで運んでくれる」と信じられているから。

ペリチェの谷が災害に襲われないよう、そして谷の住民が幸せになるよう願い、谷に吹き下ろす風の通るこのトゥクラ峠に吊るしたんだろうね。

そういう事を知って見ると、同じ景色でもより感動的に見える。

・・・

休憩時は欠かさず水分補給!

景色を堪能して歩き始めると・・・

ポリタンクを担いだゾッキョの群れが下りてきた。ちょっと怖い。

峠を下ってからは平坦な道が続いた。

頑張って地図を凝視するちょく。地図を読むことも少しずつ上達してきた。

地図を見ても見なくてもただまっすぐ歩くだけなんどけどね・・・

だけど地図を見るのは、現在地を把握して、歩くペースや休憩のタイミングを考える必要があるから。体力の消耗や高山病を防ぐためにも、地図を読まなきゃいけない。

氷の張った川を越えていく。

遅い我々をスイスイ追い抜いていく欧米人トレッカーとガイド。

もの凄くゆる〜い登り。

この青と白と茶色しかないこの景色にはそろそろ飽きてきた。

12時頃ロブチェの村に着いた。

標高は4930m。ロブチェに着いてから少し頭痛がしてきた。高山病だ・・・一方のちょくは 元気もりもり。

とりあえず自炊の準備。

透き通って見えるけど、川の水は汚れているから汲んではだめと事前に聞いていた。だから上の方から引かれているパイプから出てる水を汲む。

それにしても頭痛が・・・

こめかみ付近が少しキリキリする。

昔からあんま頭痛になったりしないから、この痛みに慣れない。頭痛持ちの人はこんなに辛い思いをしてるのか!

それにしても、沸点が低いからラーメンを作ってももったりしてて美味しくない。なんかテンション下がる・・・

古すぎた地図

岩陰で辛ラーメンを食べてすぐに出発した。

ロブチェから30分ほど歩くと道が二つに分かれていた。

地図を見ると、右(真っ直ぐ)に行けば最後の村ゴラクシェプ、左に行けばピラミッドへとたどり着くとのこと。

ピラミッドというのはイタリアの研究施設らしい。こんなところに研究所があると聞くと、もの凄く怪しい組織のアジトなのではと思ってしまう。

そして宿の看板と共に、イタリアの有名ブランドのコーヒーの貼り紙があった。おいおい、ここ標高5000mだぞ。

目的の村は真っ直ぐ進んだ方向にあるハズなんだけど、どうしてもピラミッドを一目見てみたくなった。

「ちょく、ピラミッド見に行く体力残ってる?」と聞くと・・・

「ドンッ!!(杖を地面に刺す音)」

「おう!ったりめえだ!」

 

酸素が薄いからなのか、ちょくは謎のテンションになっていた。それにしてもちょくは俺よりタフかもしれない。

さて、分岐から左に進むこと5分・・

 

あれ・・・

なんだあれ・・・

 

何だこれ!!

予想以上にピラミッド!

これがピラミッドか!

ソーラーパネルらしきパネルが壁にビッシリ。ここは気候や大気を研究するための施設だそう。

とりあえず一目見て満足。でもわざわざこれを見るために10分も歩かなくても良かったかも。

ピラミッドがある場所は袋小路のように全面を崖と氷河に囲まれていて、分岐点までは来た道を戻るしかなさそうだった。

さて、我々が泊まりたいのはこの分岐近くにある村。地図でいうと分岐のすぐ先にあるハズだった。

そこで分岐まで戻り、ゴラクシェプ方面にコースを登り始めた。

 

登り始めてすぐ、若い日本人夫婦がゴラクシェプ方面から下ってきた。挨拶がてら、次の村までどのくらいかかるか聞いてみた。

「こんにちは!ここからゴラクシェプの手前の村まであとどのくらいか分かりますか?」

「え?ゴラクシェプからここまでの間に村なんか無かったですよ」

「え?そんなことないですよ。ほら地図にはロブチェとゴラクシェプの間に村が載ってますもん」

でもたった今ゴラクシェプから下ってきた人が言うんだから間違ってるハズがない。

ということは間違ってるのは・・・

 

まさか・・・地図?!

 

そう言えばこのナムチェで買った中古の地図、これまでも実際のルートと微妙に違う箇所があった。

もしかしてこの地図古すぎるのか?!コースが違っていたり、村が地図から消えているってことは数年単位じゃなく30年くらい古い地図なのかも。

そしてこの日本人夫婦に会わなかったら、恐らく日没までにゴラクシェプまでたどり着けずにかなり大変なことになっていたかもしれない・・・

 

本当に危ない体験だった・・・

 

皆さん!地図は最新のものを買いましょう!

とりあえず日本人夫婦の事を信じて今夜はロブチェに泊まることにして、ロブチェまで下ることにした。

中古の地図を買うなんて考えが甘かったし、自分の経験を過信してた。俺がちゃんとしないとちょくも危険に晒すことになる。

少し反省しながら歩いた。

 

ロブチェの宿

ロブチェでロッジを数軒見て回る。当初、選んだ宿にチェックインし、1.5Lほどあるホットレモンを注文した。

しかしホットレモンを飲んでいる時、他の宿に他のトレッカー友達や先ほどの日本人夫婦が泊まってると知り、1.5Lのホットレモンを一気飲みして宿を変えた。

移った宿がここ。結局値段も雰囲気も一番だった。

オレンジ色が目印の「Guest House to EBC」

「EBC」というのはエベレストベースキャンプの略で、トレッカーは皆エベレストベースキャンプの事をEBCと呼ぶ。

ちなみにネパールで「ABC」というとポカラ地方にある8000m峰アンナプルナのベースキャンプを指す。 ABCを目指すトレッキングはネパールではエベレストトレッキングに次いで人気のコース。

部屋も窓があってかなり良い方。

宿代はツイン一泊200Rs。

さっそくベッドをくっつけてダブルベッドに改造!

リビングも程よい広さで、ガラス張りのバルコニーがあって太陽が当たってる間そこに座ってると暖かくて気持ち良かった。

※この宿のメニュー写真は次の日の記事「エベレストトレッキング15日目」の方に載せてます!

6時すぎに晩御飯。

ちょくはダルバート。

ジアラルジア発症からまだ1週間経っていない俺は温野菜のみ。

ジアラルジア後は生ものや脂っこいものを1週間は経たないとまた再発したりするらしいから我慢。これだけ歩いて温野菜しか食べられないのはかなり辛い。くそー!!

頭痛は治る気配もなく、水分をたくさんとって早めに就寝した。

 

さて、翌日はロブチェで休養日。そしてこの宿ではいろんな出会い、再会、そしてちょくのよさこい仲間との合流があるのですが、その話は続きで。

使ったお金

【朝飯】マッシュルームスープ(300Rs)、ホットウォーター小ポット(350Rs)

【昼飯】自炊(辛ラーメン)

【晩御飯】ホットレモンMポット(700Rs @最初チェックインした宿)、ダルバート(710Rs)、ボイルベジ(360Rs)

【宿代】200Rs@Guest House to EBC

この日の日記

おだやん

昨夜星を撮影。前の会社の同期の夢を見て寂しくなった。みんなイキイキとディレクターをしてた。峠登って墓。頭痛の前兆…ロブチェでランチ、辛ラーメン。やっぱりもたれる。その後ピラミッド近くの宿がらなくて日本人夫婦に「ゴラクシェプまで宿無い」と言われてロブチェ泊。スペイン人ナターシャ、インド人アダーシュと出会う。日本人夫婦は自営の会計士…すげえ。

ちょく

夜2:00にトイレに行ってから眠れず辛い。しかし歩き始めたら問題なし。今日もupdownなく歩きやすい!好き。楽しい!お墓があって1人凄い人がいた。36歳までにエベレスト10回、world recordを持っていた。途中おだやんが頭痛。辛そう。私は大丈夫だけど!この先心配だ。



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